アムールプレートの位置
アムールプレート(アムーリアンプレートとも呼ばれます)の面積は約530万平方キロメートルで、地球表面の1.04%を占めます。朝鮮半島のほぼ全域を含み、韓国の99.7%、北朝鮮の90.9%がこのプレートの上にあります。さらに日本の41.9%(主に本州西南部、四国、九州北部)、モンゴルの約3分の1、東北部を中心に中国の16%、極東を中心にロシアの10.5%も載せています。日本海もこのプレートの上にあります。
プレートの大部分は古い大陸地殻です。内部は縁辺部に比べて静かで、教科書の地図の多くはここを単にユーラシアの一部として塗り分けています。
プレート境界で起きていること
最も長い境界はユーラシアプレートとの境界で、長さは6,586 kmです。PB2002はそのうち4,019 kmを大陸リフト、1,927 kmを大陸トランスフォーム断層に分類しており、短い衝突帯の区間もあります。相対速度は年間約0.8〜1.0 cmです。最もよく知られているのはシベリアのバイカル地溝帯で、ここでは地殻が引き裂かれ、地球上で最も深い湖であるバイカル湖が地溝の谷を満たしています。
東側では、オホーツクプレートと長さ2,304 kmの収束境界で接しています。この境界はサハリンを通り、日本海の東縁に沿って本州中部へと続きます。両プレートは年間約0.7〜0.9 cmで押し合っています。最も速く動く縁は南東部で、ここでは長さ762 kmの南海トラフでフィリピン海プレートが西南日本の下へ年間約4.4〜5.6 cmで沈み込んでいます。
九州付近では、沖縄プレートとの383 kmの境界が、沖縄トラフの拡大に伴って年間約0.3〜1.7 cmで開いています。中国東部では、揚子江プレートとの589 kmのトランスフォーム境界が年間わずか約0.4 cmで動いています。
地震
データセットには、1900年以降にこのプレートで起きたマグニチュード6.5以上の地震が77回記録されており、そのうち3回はマグニチュード8以上です。3回とも西南日本沖の南海トラフ付近で起きました。1946年の南海地震(M8.3)、1944年の東南海地震(M8.1)、1941年の日向灘地震(M8.0)です。これらは海溝型の巨大地震(メガスラスト地震)で、沈み込むフィリピン海プレートに引きずり込まれていた上側のアムールプレートが跳ね返ることで起きます。
内陸の断層も重要です。2024年の元日には、本州中部の日本海沿岸で能登半島地震(M7.5)が発生しました。アムールプレートとオホーツクプレートが収束する帯の近くです。この地震で海岸線の一部が隆起し、津波も発生しました。
火山
データセットには、このプレート上の火山が23記録されています。日本では南海トラフでの沈み込みが九州の阿蘇山、九重山、雲仙岳にマグマを供給しており、雲仙岳は1991年に死者を出す火砕流を起こしました。本州中部の御嶽山は2014年に突然の水蒸気噴火を起こし、数十人の登山者が亡くなりました。海溝から離れた場所では、中国と北朝鮮の国境にある白頭山(長白山)が西暦946年ごろ、過去2,000年で最大級の噴火を起こしました。済州島の漢拏山や中国東北部の五大連池火山群もその例です。
アムールプレートをめぐる議論
地質学者が最初にアムールプレートを分けたのは、バイカル地溝帯によって北東アジアがシベリアから離れていることがわかったためです。これは一枚の剛体のユーラシアプレートでは起こりえない動きです。その後のGPS観測で、北東アジアがヨーロッパやシベリアとはわずかに異なる動きをしていることも示されました。ただしその差は年間約1 cmと小さく、シベリアとモンゴルを通る北側の境界は不明瞭で、地図化も十分ではありません。こうした理由から、アムールを独立したプレートとするモデルもあれば、ユーラシアに含めるモデルもあります。